人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした

人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした

人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした

人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした

2023年11月3日公開

Director

穐山茉由

Cast

深川麻衣
松浦りょう
柳ゆり菜
猪塚健太
三宅亮輔
森高愛
河井青葉
柳憂怜
井浦新

OFFICIAL WEBSITE

Introduction

 元アイドルのアラサー、安希子。夜は「ノルマ飯=合コン」、仕事もタフにこなしているつもりが、ある日突然、駅のホームで足が動かなくなった。気づけば仕事ナシ、男ナシ、貯金残高10万円の崖っぷち! 人生詰んだ元アイドルは、なぜか赤の他人のおっさんと暮らすことに…。
 
 原作は、元SDN48の大木亜希子が綴った実録私小説「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」。衝撃的なタイトルからは想像つかない、まさかの大木が実体験をもとに“詰んだ経験”を赤裸々に明かした小説は、アイドルの“その後”への興味だけでなく、もがきながら明日を生き抜く人々の心を撃ち抜き、大いに共感と話題を呼んだ。

 話題作となる原作の映画化で主人公・安希子を演じるのは、元乃木坂46で女優として活躍する深川麻衣。元アイドルが、人生に詰んだ元アイドルに扮するというワクワクするようなタッグが実現した。アイドル時の衣装はウエストが入らなくなり、転身してスタートさせたライター業もスランプ状態。親友の結婚話にモヤモヤ、関係を断ち切れない男への未練もたっぷり…思い描いた理想の未来に一向に辿り着けない安希子を、深川が大熱演。泣いて笑って、毒を吐き! 空回りしまくるヒロインが、赤の他人のおっさんとの奇妙な同居生活を通して再生していく姿を時にコミカルに、時にせつなさをにじませながら演じ、見事に新境地を開いている。

 安希子のささくれた心をほぐしていく同居人・ササポンを演じるのは、日本映画界に欠かせない名優である井浦新。クールでスタイリッシュな印象もある井浦が、ステテコ姿でリビングをうろうろするフツーのおじさんに変身した姿は必見だ。また何気ない一言にも、ササポンの人生と人柄をギュッと詰め込んでしまう演技も圧巻で、マイナスイオン全開の井浦=ササポンは、安希子だけでなく日々頑張るあなたの心をほっと癒すはず。そのほか、安希子の友人役に『赦し』(2023)の松浦りょう、『純平、考え直せ』(2018)の柳ゆり菜。安希子が大好きだった男を、『劇場版ポルノグラファー〜プレイバック〜』(2021)の猪塚健太が演じるなど、新進俳優から実力派俳優まで顔をそろえた。

 そして監督を務めたのは、『シノノメ色の週末』で2022年日本映画批評家大賞新人監督賞受賞した穐山茉由。『月極オトコトモダチ』(2018)は、第31回東京国際映画祭の日本映画スフプラッシュ部門にも出品されたほか、オーストラリア・中国でも上映が決定。2019年には、現役プロデューサーが選ぶ将来性のある新人監督に贈られる新藤兼人賞にもノミネートされるなど、国内外で注目を集めている新鋭監督だ。ブランドPRとして働きながら、映画監督としての顔を持つ穐山監督だけに、安希子の日常によりリアルさが放たれ、彼女のキャリアチェンジへの葛藤を鮮やかに活写している。

 アラサーは、仕事や恋、人間関係など、人生の岐路に立つお年頃。頑張っているのに、なぜかうまくいかない。自分がどこに向かっているのかわからない…。他人のリア充を横目に、自分だけ“詰んでいる”と感じてしまう瞬間を味わっている人は、思った以上に多いはず。壁にぶち当たりながらも、ありのままの自分を見つめて爽やかな一歩を踏み出していくヒロインに、元気と希望をもらえる映画が誕生した。

Story

元アイドルの安希子(深川麻衣)は、幸せで充実した人生を歩んでいると自分に言い聞かせながら、仕事もタフにこなしているつもりだったが、ある日の通勤途中、駅で足が突然動かなくなってしまう。メンタルが病んで会社を辞めた安希子は、家賃5万円の風呂なしアパートで、仕事ナシ、男ナシ、残高10万円の現実を前に、「人生詰んだ…」という思いに包まれていた。そんなとき、友人のヒカリ(松浦りょう)から勧められたのが、都内の一軒家で一人暮らしをする56歳のサラリーマン、ササポン(井浦新)との同居生活。意外な提案に安希子は戸惑いながらも、ヒカリの「家賃は、風呂付きで3万円」との言葉に背中を押されて、まさかのおっさんとの奇妙な同居生活をスタートさせ…。

Poster

人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした